胃カメラをなるべく辛くないように受けるには?|ふくろう内科クリニック|日野市多摩平

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胃カメラをなるべく辛くないように受けるには?

胃カメラをなるべく辛くないように受けるには?|ふくろう内科クリニック|日野市多摩平

胃カメラについて

こんにちは、東京都日野市多摩平にあるふくろう内科クリニックです。
さて、今回は胃カメラ(上部消化管内視鏡)の内容をお話します。

2014年に胃カメラが健康診断にも取り入れられ、たくさんの方が検査を受ける時代になりました。最近では一部でAIによるサポート機能も導入され、カメラの性能は日々向上しています。しかし、一方でまだまだ胃カメラに対してイメージは「辛い検査」や「苦しい検査」と感じている方もいます。中でも、喉元が辛い(胃カメラ挿入時に「おえっ」となる)と思う方は多いのではないでしょうか。胃カメラは消化器がんの早期発見に非常に有用ですが、まずは検査を受けていただかなければ見つけることができません。

このブログを通じて、胃カメラが苦手という方を少しでも減らし、初めて胃カメラを受ける方に安心してもらえるようなアドバイスをさせていただきます。

結論

・喉元が辛い方は経鼻胃カメラを試してみる
・胃カメラを受ける前に事前に検査の流れを確認する
・どうしても胃カメラが辛い場合は鎮静剤を使用する

当院での胃カメラの特徴

胃カメラの挿入経路:経口胃カメラ、経鼻胃カメラ

鎮静剤:ドルミカム(希望に応じて)

内視鏡システム:EVIS X1 (オリンパス最新機種)

喉元が辛い方は経鼻胃カメラを試す

胃カメラとは主に食道、胃、十二指腸を観察する検査ですが、挿入経路として「経口」と「経鼻」の2種類があります。一般的な方法は「経口」のルートですが、舌の付け根を胃カメラが刺激して「おえっ」となってしまうことがあります。これには個人差があり、一部の方は検査の序盤から苦しいと感じていると思います。一方で「経鼻」のルートは喉元をまっすぐ通過するため刺激が少なく、比較的「おえっ」となりにくいと思います。カメラの太さも5mm程度(鉛筆と同じくらい)であり体への負担も少ないです。経鼻胃カメラのメリット、デメリットを以下にまとめます。

メリット

  • 「おえっ」となりにくい
  • カメラが細く体への負荷が少ない
  • しゃべりながら検査できる

デメリット

  • 鼻詰まりの方、もともと鼻腔が狭い方は痛みが出る
  • 経口胃カメラと比べてやや画質が劣る
  • 操作性が悪い

私は過去に3回胃カメラを受けたことがありますが、経鼻内視鏡を受けた時が一番おなかへの負担が少なくと感じました。少し鼻に痛みは感じましたが、喉元の「おえっ」っとする感じは少なかったです。

胃カメラを受ける前に事前に検査の流れを確認する

事前に検査の流れを確認するとはどういうことかというと検査で辛いポイントなどを事前に確認するということです。例えば知らない場所で急に後ろから肩をたたかれたらどう感じるでしょうか。多くの方は「わっ」とびっくりすると思います。初めての胃カメラも同じだと思います。何が起こるかわからない状態で急に口の中に胃カメラを入れられても辛いのは当然のことです。しかし事前に何が起こるか把握していれば、苦痛をある程度緩和させることができると思います。ここでは胃カメラで辛いと感じる3つのポイントをお伝えします。

ポイント①:喉元

喉元は胃カメラの最初の難所になります。体に力が入り、目をぎゅっと閉じると喉元がしまり辛くなってしまうためリラックスすることを心がけましょう。目を軽く開けて遠くを眺めておくと効果的です。

ポイント②:十二指腸に入るとき

次の難所は十二指腸に入るときです。どうしても胃カメラを押さなければいけないところがあり、鳩尾が重く感じます。ずっとではないため十二指腸を観察するまではこらえましょう。経鼻胃カメラであれば太くないため負荷は少し軽くなります。

ポイント③:胃の中を観察するとき

最後の難所は胃の中の観察です。胃の中を観察するには空気を入れて膨らませなければいけません。その際に、おなかが張っている感じがしますが、ここでゲップをしてしまうと空気の入れ直しになり検査が長くなってしまいます。顎を少し引いて検査を受けてみましょう。ゲップが出にくくなるため検査がスムーズに行えます。

 

またモニターを見ながら自分で辛いポイントのタイミングを確認することも重要です。私は胃カメラの際、患者様に辛いポイントの声掛けをしながら検査を行うよう心がけています。

どうしても胃カメラが辛い場合は鎮静剤を使用する

色々工夫をしても胃カメラが苦手という方はいます。そんな方は鎮静剤を使用して検査を受けてみてはいかがでしょうか。患者様に合わせて鎮静剤を調整することで、うとうとした状態で検査を受けていただきます。中には鎮静がかかりにくい方もいらっしゃいますが、「寝ていて検査をしたかわからなかった」というお声もいただいており、胃カメラが苦手な方は一度ご検討してみてください。

※鎮静剤を使用した場合は内視鏡検査を行った1日は自転車、バイク、車など乗り物の運転ができなくなるためお気をつけください。

内視鏡が苦手な人は

個人的に内視鏡が苦手な人は…

・鎮静剤を使用して経口胃カメラ
・どうしても運転する用事がある人は経鼻胃カメラ

が良いのではないかと考えています。

 

他にも、気になる症状がある、胃カメラを受けるべきか悩んでいるという方はお気軽にご相談ください。胃カメラ検査の流れを「胃カメラの受け方」にもまとめたのでご参照ください。

「胃カメラの受け方」ダウンロード

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