はじめに
病院に行かなくても様々な場所で血圧を簡単に測ることができるようになり、自分の血圧をチェックする機会も増えているのではないでしょうか。日本の高血圧有病者は約4300万人(2017年推計)であり、これは日本の人口を考慮すると3人に1人が高血圧ということになります。もはや高血圧は国民病といっても過言ではありません。今後も食生活の欧米化、人口の高齢化などで高血圧の患者数は増加すると考えられます。そして高血圧は症状がほとんどないものの、高血圧による合併症は多く、中でも高血圧に起因する「脳心血管系の死亡者数」は年間約10万人と言われています。合併症により悲しい思いをする患者様を減らすには早期からしっかりと管理していくことが重要となってきます。今回は高血圧の正しい知識をみなさんと勉強していきたいと思います。