新型コロナウイルス感染症で5類感染症移行後の気を付けること!|ふくろう内科クリニック|日野市多摩平

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新型コロナウイルス感染症で5類感染症移行後の気を付けること!

新型コロナウイルス感染症で5類感染症移行後の気を付けること!|ふくろう内科クリニック|日野市多摩平

新型コロナウイルに感染したら

こんにちは、東京都日野市多摩平にあるふくろう内科クリニックです。
新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが、2023年5月8日(月)から5類感染症に移行したことによって、様々な経済活動が緩和されました。最近では暑さも本格的になり、マスクをするのもうっとうしくなる毎日だと思います。しかし、5類感染症になったからと言って新型コロナウイルスの感染力自体が弱くなったわけではありません。重症化リスクのある方、高齢者の方などにとっては命を落とすかもしれない恐ろしいなウイルスです。

最近発熱外来をしている中で、再び新型コロナウイルス感染の患者様が増えつつあると感じています。よって、今回は新型コロナウイルに感染した際の対応、感染しないような予防法をお伝えいたします。

結論

・発熱、のどの痛み、咳などを自覚したら我慢せずに受診する
・新型コロナウイルス感染の重症化のリスク因子を確認する
・新型コロナウイルス感染予防の大原則は隔離することに尽きる

発熱、のどの痛み、咳などを自覚したら我慢せずに受診を

新型コロナウイルス感染症の主な症状は、発熱、のどの痛み、咳、鼻汁、全身の倦怠感と一般的な風邪症状と似ています。最近では味覚障害、下痢などの症状はあまり見なくなり、風邪との見分けがつきにくくなっています。当院での発熱外来の現状としては、発熱、のどの痛み、咳で受診される方が多く、新型コロナウイルスの検査をした際の陽性率は40%前後と高くなっています。新型コロナウイルスの潜伏期間は1~14日ですが、オミクロン株の場合は2~3日といわれています。よって、その間にコロナ感染者との接触が認められれば感染するリスクが上がります。重症化リスクのない方の治療としては、対症療法が基本となり、症状に応じて薬を処方していきます。また、療養期間に関しては5類感染症に移行後に変更されたため確認しておく必要があります。

受診をする症状

発熱

発熱はおおよそ37.5度~40度と人によって幅があるように感じます。中には熱がない方もいますが、私は昨年に新型コロナウイルスにかかり41度の発熱を認めとても辛い思いをしました。薬としては、のどの痛みと合わせてアセトアミノフェン、ロキソプロフェンなどが処方されることが多く、脱水にならないように適宜水分補給をすることがおすすめです。

のどの痛み

以前は「ガラスを飲んだような痛み」と表現されることもありましたが、現在も強い痛みを認めることがあります。のどが痛いと食事や水分を摂取することが困難になるため薬が効いている間に、十分な栄養補給を行いましょう。のどの痛みに関しては溶連菌感染などの可能性もあるためしっかりと鑑別する必要があります。

咳が出るタイミングは人によって異なり、最初から出る方もいれば途中から出る方もいます。また他の症状は良くなったものの、咳だけが残ることもあります。咳は10~14日続くこともあり、14日以上続く場合は医療機関を再受診することを勧めます。特に、持病で喘息をもっている方は注意が必要です。

新型コロナウイルス感染症の療養期間

・発症後、5日間は外出を控えることが推奨されています。
・5日目に症状が続いていた場合は、熱が下がり、他の症状が軽快して24時間程度経過するまで外出を控えることが推奨されています。
・周囲への配慮としては、10日経過するまでは、ウイルスの排出の可能性があるため、マスクを着用し高齢者など重症化リスクのある方との接触は避けてください。
また、学校保健安全法の観点からは、「発症した後5日を経過し、かつ、症状が経過した後1日を経過するまで」を新型コロナウイルス感染症による出席停止期間としています。

新型コロナウイルス感染の重症化のリスク因子を確認する

若年者や重症化リスク因子を持っていない方は、新型コロナウイルスに罹患しても自然に回復することがほとんどです、しかし、特定の基礎疾患があると入院が必要であったり、集中治療を要する確率上がってきます。下記に重症化リスク因子をまとめます。リスク因子が多いほど重症化リスクは多いと考えられています。オミクロン株の流行後でも「高齢」は最も重要なリスク因子であり、高齢者であるほどリスクは大きいと考えられています。

重症化のリスク因子

  • 65歳以上の高齢者
  • 悪性腫瘍
  • 慢性呼吸器疾患(COPDなど)
  • 慢性腎臓病
  • 糖尿病
  • 高血圧
  • 高脂血症
  • 心血管疾患
  • 脳血管疾患
  • 肥満(BMI:30以上)
  • 喫煙
  • 固形臓器移植後の免疫不全
  • 妊娠後後半
  • 免疫不全/調節薬の使用
  • HIV感染症

新型コロナウイルス感染予防の大原則は隔離することに尽きる

※写真は当院の隔離待合室

感染予防の大原則としては「隔離」に尽きると思われ、この数年間のコロナ禍の中で皆さんも実感していると思います。同居の家族がいる方は家族に移らないか心配だと思います。特に、高齢の方や、基礎疾患を持っている方と一緒に住んでいる方は十分な注意が必要です。

できるだけ家族全員がマスクをする

室内でもコロナ感染者と家族の両者がマスクを着ようすることでウイルスの感染を防ぎます。着用したマスクは他の部屋に持ち込まず、感染者の部屋の近くの置くか、着用後に破棄しましょう。マスクを外す際は表面には触れず、ゴムの部分をつかみましょう。マスクを外したあとは石鹸で手を洗うか、アルコールで手指消毒を行いましょう

コロナ感染者と可能な限り部屋を分ける

コロナ感染者が療養する部屋と家族が生活する部屋を別にしましょう。療養する部屋は、換気ができるように窓がある部屋が望ましいです。コロナ感染者はなるべく他の部屋に出入りしないように心がけ、トイレ、お風呂の利用は最小限にしましょう。部屋を分けられない場合は、カーテンなどの仕切りを使い、2m以上の距離を保てるようにしましょう。

世話をする人はできるだけ1人に決める

コロナ感染者の体調が悪く、身の回りの世話が必要な場合、世話をする人はできるだけ1人に決めて行いましょう。世話をする人は感染のリスクがあるため、上記にあるような重症化の高リスク因子を持っている方は避けましょう。

こまめに手洗い、うがいを行う

ウイルスは目や鼻、口などの粘膜から感染することがあるため、適宜手洗い、うがいを行いましょう。

日中は可能なかぎり換気を行う

定期的に換気を行うことで、ウイルスの拡散を防ぎます。コロナ感染者が療養している部屋だけではなく、家族が生活している部屋の換気も重要です。

ドアノブなど共用する部分は消毒する

コロナ感染者が別の部屋で療養していても、トイレ、お風呂、洗面台などは共用せざるを得ないと思います。ドアノブや柵についたウイルスはしばらく生存しているため、触れたら消毒することが重要です。消毒は0.05%の薄めた次亜塩素酸ナトリウムで拭くのが推奨されています。また、食器、箸、スプーンなどは使い捨てのものを選びましょう。

リネン、衣類を洗濯する

コロナ感染者の体液で汚れた衣類、リネンはその都度洗濯し完全に乾かします。取り扱う場合は手袋を使用しましょう。

ゴミはビニール袋などで密閉して捨てる

コロナ感染者が使用してティッシュなどにもウイルスが付着しています。感染源になるため、ビニール袋に入れて密閉し捨てましょう。

まとめ

簡単ではありますが、新型コロナウイルス感染に関する対応をご紹介しました。
私もブログを書きながら再確認させていただきましたが、まだまだ油断できないウイルスだなと感じました。

当院の発熱外来は内科・消化器内科・内視鏡内科を受診される患者様と別動線で診療を行います。受診から会計まで別動線で行うことで接触を減らし感染のリスクを減らしています。一般受診の患者様も、風邪症状の患者様も安心して受診できるようなクリニック作りを心がけていますので症状のある方はいつでもご相談ください。

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